明徳義塾中学・高等学校 MEITOKU GIJUKU Junior & Senior High School

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学校行事22.03.19

令和3年中学校卒業式

告辞 校長 㟢本宏明
令和3年度明徳義塾中学校卒業式を挙行するにあたり、全国からお集まりいただきました保護者の皆様と共に子供たちの門出をお祝いできますことに心より感謝申し上げます。
只今「卒業証書」を授与いたしました56名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。
3年前の4月、皆さんが希望と不安をいっぱい抱えて入学してきた日を、ついこの間のことのように思い出します。
この2年間、皆さんは相次ぐコロナ対策の中での学校生活でした。常にマスクをつけ、楽しい食事の時間も友達と向き合うことなく黙食、仲間同士大きな声で話をすることすらできなかった窮屈な毎日でした。
私は、多感な中学生の時期に、さまざまな場面において、自分の気持ちを素直に表現できない教育環境だったことを大変もどかしく、心より申し訳なく思っています。
皆さんが何よりも楽しみにしていた学校行事も、形を変えての実施となりました。多くの保護者の皆さんが楽しみにされていた学校最大の行事である体育祭も球技大会にかわり、文化祭はオンライン実施に、さらに修学旅行も四国内での研修となりました。
このような環境の中でも、皆さんは実にたくましく、立派に成長してくれました。たくさんの苦労もあったと思います。しかし、それ以上の楽しい思い出も多くあったことでしょう。生涯変わることのない強い友情も生まれたことと思います。
保護者の皆様におかれましても、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、学校を信頼して、幼い子供たちを私どもにお預けいただき、改めまして心より感謝申し上げます。子供たちが抱える苦労や不安は、保護者の皆様にとっては、数倍大きな苦労や心配の種になった事ことと思います。そのような中でも、明徳教育に温かいご理解とご協力を賜りましたことに御礼を申し上げます。
本年度も皆さんは、日頃の努力でスポーツ・文化両面で立派な成績を勝ち取りました。
この結果は昨年多くの大会が中止になった先輩の悔しい思いも含めた2年分の成果の結晶であり、努力の賜物だと思います。心からの敬意を表します。
さて、明徳教育の根幹をなすものに、「そうじとあいさつの徹底」 があります。私も常々お願いをしてきました。
学年が進むにつれて、生徒たちが自主的にそうじをしてくれる姿をよく見かけるようになりました。おかげで校内はずいぶんきれいになり、来校されるお客さんからは、いつもお褒めの言葉をいただきます。
誰もができる小さなことでも、それを徹底することで自分を律し、継続することで自然に身につく所作が、人の心に爽やかな感動を与え、結果として自分の心が豊かになり、品性も高まるのだと思います。
終わりになりますが、4月からは新しい仲間がたくさん入学してきます。貴重な中学での3年間を過ごした皆さんには明徳の先輩として、彼らを良い方向に導いていただきたいと強く願います。高校での一層の活躍を心より祈念し、挨拶とさせていただきます。(中略)

感謝の言葉 卒業生代表 中村 巴南
3年前、時代が「平成」から「令和」へと変わった春、私達の明徳義塾中学校での新しい物語が始まりました。
振り返ってみると、私達の中学校生活の歩みは、決して孤独ではありませんでした。まだまだ頼りない私達を頼り、慕ってくれる後輩のみんな、また、いつも一緒に苦楽を共にした仲間のおかげで、私達はそれぞれに色とりどりの自分色の花を咲かせることができました。
お父さん。お母さん。これまでたくさん心配をかけました。どうしようもない苛立ちに、時に反発したこともありました。でも、どんな時もあたたかい目で見守ってくれ、いざという時には私達の盾となってくれたことに本当に感謝しています。
そして、明徳での3年間、苦しい時、迷った時、私達を助けてくださったのは先生方でした。戸惑う私達の背中をそっと押してくださった手、熱心に、諦めずにご指導くださった先生方、本当にありがとうございました。
「もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」
私達の物語はまだまだ続きます。先生方から学んだ「人を思いやる心」を忘れず、先輩方が築いてこられた「伝統」と「希望」を受け継ぎ、新しい仲間とともに新たな道を切り拓いていけるよう、日々努力して参ります。
 最後になりましたが、このような状況の中、私達のためにこのように素晴らしい卒業式を設けてくださった校長先生をはじめ諸先生方、関係者の皆様に心よりお礼申し上げ、卒業生代表の「感謝の言葉」とさせていただきます。(中略)