第2回DXハイスクール出前授業2日目
12月19日、堂ノ浦キャンパスで総合コースの5年生を対象に第2回DXハイスクール出前授業2日目が行われました。講師には、麗澤大学経営学部スポーツビジネス専攻の福田誠先生をお招きし、「乳酸の蓄積量とパフォーマンスの関係をスポーツデータサイエンスで」というテーマで講義が行われました。
福田先生は、競技パフォーマンスを「心技体」の観点から解説しました。まず「心」については、筋肉の心理的限界が脳によって制限されることや、トレーニングや声を出すことで生理的限界が引き上がることを説明。周囲の応援や自分の声が力になることが科学的に証明されていると述べました。
次に「技」では、大一番や緊張する場面での心の持ち方について触れ、冷静さを保つことや全身をリラックスさせることの重要性を教えてくれました。自分の身体を意識し、脱力して投げることでパワーを最大化できると説明しました。
最後に「体」については、競技ごとに最適な体型があることを示し、ランニング能力を決定づける3大要素—最大酸素摂取量、乳酸性作業閾値、ランニングエコノミー—について詳しく解説しました。これらのスポーツ科学の内容をデータサイエンスによってデータ化し、自分の身体の使い方を見直すことができると述べました。
授業の締めくくりとして、生徒たちは「座り立ちテスト」を40秒間行い、その後1分間脈を測定。心拍数の平均値を計算し、各競技別、運動部員・非運動部員に分かれてもらい、生徒たちに心拍の差がグループにおいて生じてきたのは、日頃の運動習慣なのか、心の緊張なのかについて意見を発表しました。
福田先生は「計算などを通じて、スポーツでもデータの使い方を少しは理解してもらえたのではないかと思います」と締めくくりました。